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2018-10

トイピアノの修理 - 2018.08.31 Fri



基本的には他店で購入したトイピアノの調律・修理はしない事にしているのですが、今回は販売したピアニストさんの知り合いで、話を聞くとどうも白川家の遠い親類になるとかで特別に引き受けることになりました。
アメリカのブランドですが、中国で製造されたシェーンハットというメーカーの37鍵のトイピアノです。

IMG_2685.jpg

同じトイピアノが2台送られてきましたが、どちらも鳴らない音がたくさんありました。
上前板の下側が鍵盤の後ろ側の部分を押さえつけていて鍵盤が下まで下がらなかったのが大きな原因ですが、他にも建付けが悪くハンマーがバウンドしたり、戻りが悪かったりといろいろ問題が有りました。
私のところでも昔はアメリカのおもちゃ屋さんから国際宅配便でシェーンハットを直輸入して調整・調律をして販売していたことが有りますが、そのころと比べると現在のシェーンハットはかなりクオリティーが下がってきているようです。

IMG_2686.jpg

鍵盤の後ろ側の裏に鉛屋さんで特注で作ってもらった白鍵専用の鉛と黒鍵にはピアノで使う8mmΦの鉛を2個埋め込んで、鍵盤の戻りを良くし、おもちゃでスカスカのタッチを改善しています。
他にもキーストップレールフェルトを貼り換えたり、レールの補強で固定していた木ねじの位置を適正化する為に金属のチューブ型のスペーサーを入れて木ねじを交換したり、ストップレールの位置を少し上げて、鍵盤の深さを作ったり、打弦距離を狭めるためにサウンドバーを取り付ける時に薄板を挟み込んで修正したりと色々改良したところ、ほぼ白川ピアノのヴァイゼンバッハトイピアノに近い状態までもっていくことができましたが、鍵盤の後ろの端に付いている跳ね上げ式のプラスチックのハンマーの取り付けの「あそび」が多く、横方向にグラグラ動くのは少し気になりますが、まあおもちゃですからどこまでやるかです。
もっとやろうとすると、ここにもスペーサーを貼り付けてハンマーの横ブレを少なくする事はできますが、あまり費用が掛かっても依頼主は困るでしょうから今回はここまでにしておきました。
音程は最大で35セントから40セント狂っている音もありましたが、サウンドバーをベルトサンダーで削ったり、ハンダを盛ったりして調律したところ、おもちゃが楽器になりました。

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Author:weissenbach
香川県で輸入ピアノ専門店と修理工房を営んでいる白川ピアノ調律所です。
ワーグナーが愛し、リストが人生の最後に探し当てた究極のピアノ・シュタイングレーバーピアノの日本輸入代理店です。

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